愛知県がんセンター
薬物療法部

入院患者の夜間の体調の変化や夜間の緊急入院などないかカルテで確認し、必要に応じて回診を行います。また、カンファレンスでのプレゼンテーションやスタッフの先生との回診時に必要な情報をまとめます。

月・木曜日は8時から30分程度の抄読会を行っています。最近の知見について論文をスライドにまとめて発表しその解釈などについて議論を行います。以前はオンラインで行なっておりましたが対面の方がより議論がより白熱することもあり最近では対面形式で行なっています。

毎朝8時30分からカンファレンスを行っており前日の新規入院患者や新規外来患者のプレゼンテーションを行います。火曜日には入院患者全員についてプレゼンテーションを行い、科内で情報を共有します。治療方針に悩む症例や合併症の多い症例なども提示し方針に関して活発な議論が行われます。また、院内で行われている治験や臨床試験についての情報共有も月に1回、カンファレンスの後に行われます。

ペアになっているスタッフの先生と受け持ち患者全員の回診を行います。患者の現在の状態を共有しその日に追加が必要な検査や今後の治療方針に関する相談なども行います。回診後には自分の行っている研究や研究発案などについて相談することもあります。

スタッフの先生との病棟回診での内容を踏まえてカルテにまとめます。また、新規入院患者の回診や情報収集を行います。レジデントが外来診療を行なっていない病院もありますが、当院ではレジデントも外来診療を行っています。そのため病棟業務と折り合いをつけながら午前中を中心に外来診療も行います。

病棟業務や外来業務が落ち着いたところで適宜、お昼休憩をとります。食堂で食べる場合やコンビニなどで買ったものを医局で食べる場合などもあります。私はコンビニ飯が多いです。

月に１〜２回程度、外来化学療法センターの当番日があります。具体的な仕事内容は看護師から依頼された患者のルート穿刺や輸血確認、アレルギーや点滴漏出時の対応などです。すぐに対応できるよう当番の日には上記の時間帯は化学療法センターで待機する必要がありますが、上記の時間以外はオンコール対応となります。

翌日の新規の入院患者の情報整理や外来患者の予習を行なったり、午前中に結果が出ていなかった検査結果の確認を行います。院内で患者紹介を受けた場合は主に午後に診療を行います。病棟患者の退院前の地域とのカンファレンスなども行います。また、空いた時間を有効に使い日常臨床で疑問に思ったことを論文で調べたり、自分の研究を進めたりすることもあります。

緊急入院時には基本的には主治医または担当医が対応しますが、対応できない場合には病棟当番に割り当てられているレジデントが対応します。初期対応を行い他科へのコンサルトの必要性や転院搬送が必要かどうかなどの判断を行い他のスタッフの先生方とも相談する場合もあります。

スタッフの先生と夕方の病棟回診を行います。その日の患者の病状の変化や検査結果などについて情報を共有します。

日中の時間に合間を縫って研究活動を進めますが、それでも時間が足りない場合は日常業務が終了後に自身の研究に必要なデータの収集や論文作成など行うこともあります