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Recruit

レジデント・研修生の方へ教育体制

抄読会

週に2回、朝8時から約30分かけて対面形式で開催されます。常に新しい知見を取り入れ、それらを共有することを目的にレジデント及びスタッフ全員が持ち回りで担当します。内容に関しては、第III相試験の解釈から、第I相試験や基礎論文、TR研究に至るまで幅広い話題がテーマとなります。ただ印刷配布して「読む」だけではなく、批判的に吟味し、発表スライドとしてまとめます。また、実臨床へどのような影響を与えるかまでを議論します。当院の抄読会レベルは概して高いと自負しており、希望があれば他施設の先生方が参加されることもあります。

抄読会の様子

毎日の症例検討会

毎朝8時(または8時半)から全員集合をして対面形式にて行われます。
具体的に下記について議論が行われます。

  • 前日の新規入院患者のプレゼンテーション

    主に受け持ち担当のレジデントがプレゼンテーションを行います。

  • 前日の新規外来患者のプレゼンテーション

    当科の患者さんは原則他院もしくは他医師からの紹介であり、これまでの経過、現状の問題点、そして治療方針についてプレゼンテーションが行われます。もちろん重要な部分は治療方針であり、なぜその治療を選んだのかエビデンスを考慮することはもちろんですが、社会背景や患者さんの趣味・嗜好も考慮した全人的な視点から治療計画を議論します。

  • そのほかの症例のプレゼンテーション

    治療方針に難渋するような症例があれば、この場で議論が行われます。重複癌や併存疾患により薬物療法が困難な症例など教科書通りにはいかないようなものが多く、貴重な経験につながります。

ワークカンファレンス

概ね月に1回程度、夕方1時間程度をかけて開催されます。主にはレジデントの研究進捗状況を報告、共有する場です。論文の進捗状況についても適宜共有が行われます。新規に研究提案を行う場合は、あらかじめ担当のスタッフと十分議論を行ったのちに、この場で初めてプレゼンテーションを行います。様々な角度から議論が行われ、研究の実現可能性を模索し、形にしていくためには時に厳しい意見も飛び交います。またスタッフの進捗状況についても共有され、レジデントにとってはスタッフが普段どのような研究をしているのか知る貴重な機会でもあります。

ワークカンファレンスの様子

学会予演会および学会報告会

学会発表を行う場合は、抄録提出の段階で研究の目的と結果、そして日常臨床への応用についての方向性を明確に示す必要があります。そのため、抄録を登録する段階で本番発表さながらのプレゼンテーションを行うため、学会予演会は毎回行うわけではありません。
学会報告会については主にASCOやESMOの後に行われます。これらの学会は我々腫瘍内科医にとって年間を通じて最も重要な位置づけです。腫瘍内科の世界では常に知識を網羅的にアップデートする必要がありますが、自分一人でこなしていくことは困難です。そこで学会終了後にレジデントが癌種別に分担をして発表内容をスライドとしてまとめます。1人の持ち時間は約1時間です。学会は「旬」が大事であ

学会予演会および学会報告会の様子

り、学会終了後1~2週間をめどに開催されるため、短期間で内容をまとめる力、また英語で行われる発表内容を理解する力も要求されます。テーマは学会の本来の意義である今後の臨床に役立ちそうな演題、今後の研究につながりそうな興味深い演題を自由に3~4個ピックアップします。内容をただ提示するだけはなく自己の解釈、そして日常臨床への応用可能性も交えて発表が行われます。終了後には大きな達成感とともに自身の成長を感じることができる瞬間でもあります。

学会発表を行う場合は、抄録提出の段階で研究の目的と結果、そして日常臨床への応用についての方向性を明確に示す必要があります。そのため、抄録を登録する段階で本番発表さながらのプレゼンテーションを行うため、学会予演会は毎回行うわけではありません。
学会報告会については主にASCOやESMOの後に行われます。これらの学会は我々腫瘍内科医にとって年間を通じて最も重要な位置づけです。腫瘍内科の世界では常に知識を網羅的にアップデートする必要がありますが、自分一人でこなしていくことは困難です。そこで学会終了後にレジデントが癌種別に分担をして発表内容をスライドとしてまとめます。1人の持ち時間は約1時間です。学会は「旬」が大事であり、学会終了後1~2週間をめどに開催されるため、短期間で内容をまとめる力、また英語で行われる発表内容を理解する力も要求されます。テーマは学会の本来の意義である今後の臨床に役立ちそうな演題、今後の研究につながりそうな興味深い演題を自由に3~4個ピックアップします。内容をただ提示するだけはなく自己の解釈、そして日常臨床への応用可能性も交えて発表が行われます。終了後には大きな達成感とともに自身の成長を感じることができる瞬間でもあります。

学会予演会および学会報告会の様子